資格を取らなければ始められない、と思っていませんか
定年前後の準備という文脈では、「何か資格を取らなければ」という気持ちが先に立ちがちです。
ですが実際には、資格を取らなくても進められる準備は、たくさんあります。
むしろ、準備の段階でいちばん大切なのは、学ぶことより立ち止まって整理することかもしれません。
定年前後は「増やす」より「絞る」時期
若い頃は、
- スキルを増やす
- 資格を足す
- 選択肢を広げる
ことが有効でした。
一方、定年前後は、
- 何をやらないか
- どこまでやるか
- どの負担なら許容できるか
を考える時期です。
資格を取らないという選択は、後ろ向きではなく、現実的な判断です。
資格がなくても仕事になるスキルは多い
① 経験そのものが価値になる仕事
- 事務・調整
- 資料整理
- マニュアル化
- 裏方サポート
これらは、資格より経験年数が評価されやすい分野です。
② 説明・整理・言語化のスキル
- 複雑な話を噛み砕く
- 順序立てて説明する
- 曖昧な状況を整理する
こうした力は、資格試験では測れませんが、個人事業主としては強みになります。
③ 継続してきたこと自体が信用になる
- 長く同じ仕事をしてきた
- 同じ作業を続けてきた
- 小さな改善を積み重ねてきた
派手ではありませんが、定年前後の働き方では大きな武器です。
資格を取らない方が良いケースもある
学ぶこと自体が負担になっている
- 勉強がストレス
- 試験日がプレッシャー
- 落ちることが怖い
この状態では、資格取得がゴールになってしまいます。
すでにやってきたことが十分ある
- 実務経験が長い
- 周囲から頼られてきた
- 代わりがいない業務を担っていた
この場合、資格は「なくても説明できる」可能性があります。
それでも資格を取る意味がある場合
誤解してほしくないのは、資格が無意味だと言いたいわけではない、ということです。
資格が役立つのは、
- 経験を説明しづらいとき
- 外部に仕事を求めるとき
- 第三者の信用が必要なとき
つまり、補強として使う資格は、とても有効です。
「今は取らない」という選択も準備のひとつ
個人事業主準備は、一本道ではありません。
- まずは棚卸し
- 次に小さな実践
- 必要になったら資格を検討
この順番でも、まったく問題ありません。
資格なしで始めやすい準備例
- ブログや発信を始める
- 小さな業務委託に触れてみる
- 自分の経験を文章にする
- 趣味や得意を外に出してみる
どれも、資格がなくてもできる準備です。
資格がないから不安、という気持ちについて
不安になるのは、「何もない」のではなく、自分の経験をまだ言葉にできていないからです。
資格は、安心材料のひとつではありますが、唯一の拠り所ではありません。
次に考えたいこと
- 自分の経験をどう説明できるか
- どこまで仕事として引き受けたいか
- 資格が必要になる場面は本当にあるか
このブログの立場
このブログでは、「資格を取るべき」「取らなくていい」
どちらかを断定しません。
無理なく続けられるかどうか。
それを判断する材料を、丁寧に並べていきます。
