定年前のスキル棚卸しから考える|在宅でできる個人事業主という選択

仕事は嫌いじゃない。でも「定年制」には迷いがある

今の仕事が嫌いなわけではない。
むしろ、長く続けてきた分だけ、できることも増えたし、周囲から頼られる場面もある。
それでも、「定年」という年齢で区切られる働き方を、この先も前提にしていいのだろうか――
そんな疑問が、ふと頭をよぎることがある。
フルタイムで毎日出社し続けたいわけではない。
かといって、急に仕事を辞めたいわけでもない。
今のスキルを活かしながら、自分のペースで働く方法はないのか。
その選択肢のひとつが、在宅でできる「個人事業主」という働き方です。

なぜ「新しい挑戦」ではなく、スキルの棚卸しなのか

定年前の時期に大切なのは、何かを大きく変えることよりも、これまでを整理することだと感じています。

  • これ以上、無理に背伸びをしなくてもいい
  • 若い頃のように、勢いだけで選ぶ必要もない
  • すでに持っているものを、きちんと見直す

会社で当たり前にやってきた業務の中には、外から見れば「仕事として成立するスキル」がたくさんあります。
ただ、それに気づきにくいだけなのです。

スキルの棚卸しで確認したい3つの視点

① 日常業務として繰り返してきたこと

特別な成果でなくても構いません。

  • 資料をまとめる
  • スケジュールを調整する
  • 情報を整理して伝える
  • 関係者の間に立って話をまとめる

こうした「地味な仕事」は、実は在宅業務や業務委託で強く求められる分野です。

② 資格がなくても価値がある経験

資格がなくても、

  • 社内外の調整役をしてきた
  • 後輩や新人のフォローをしてきた
  • クレームや問い合わせ対応をしてきた

といった経験は、そのまま仕事の土台になります。
長く働いてきた人ほど、この部分を「たいしたことがない」と見落としがちです。

③ 資格が「補強」になる分野

すでにあるスキルに、資格が加わると、仕事として説明しやすくなることがあります。
たとえば、

  • 事務・管理系 × 簿記・事務資格
  • 相談・調整業務 × FP・キャリア系資格
  • 文章作成 × ライティング・編集スキル

資格は、新しい自分になるためのものではなく、これまでの経験を裏打ちする道具として考える方が現実的です。

「そもそも学び直しが必要か迷っている方へ」

定年前のリスキリング|学ぶ・学ばないを整理する

会社員スキルを活かして、在宅でできる働き方

スキルと資格の組み合わせ次第で、在宅で完結する仕事も見えてきます。

  • 事務・サポート業務の業務委託
  • 書類作成・管理の代行
  • オンラインでの相談・サポート
  • ライティングや編集の補助
  • 講座資料やマニュアル作成の支援

ここで大切なのは、「どれだけ稼げるか」よりも、

  • 体力的に無理がないか
  • 継続できるか
  • 生活リズムに合うか

という視点です。

いきなり個人事業主にならなくてもいい

個人事業主という言葉から、「会社を辞める」「大きな決断」というイメージを持つ方も多いかもしれません。
ですが実際は、

  • 副業として小さく始める
  • 業務委託で経験を積む
  • 収入がなくても準備を進める

といった段階的な進め方が可能です。
会社員でいられる今こそ、準備ができる時期でもあります。

個人事業主という形が合う人・合わない人

向いている人

  • 一人で作業する時間が苦にならない
  • 収入の上下をある程度受け入れられる
  • 人間関係をシンプルにしたい
  • 自分でペースを決めたい

向いていない人

  • 安定収入が最優先
  • 営業や交渉が極端に苦手
  • 常に誰かと一緒でないと不安

どちらが正しい、という話ではありません。
合わない選択をしないことが、何より大切です。

リスキリングの次に考えたいこと

資格や学びは、取った瞬間がゴールではありません。
それをどう使い、どんな形で続けるかを考えてこそ意味があります。
この先は、

  • スキルを仕事に近づける具体例
  • 資格別の現実的な使い道
  • 趣味を活かす働き方という別の選択肢

も整理していく予定です。
定年前。
何かを手放すだけでなく、「自分のペースで続けられる形」を選ぶ。
そのための準備として、個人事業主という働き方を、ひとつの選択肢として考えてみてもいいのではないでしょうか。

スキルと資格を活かした現実的な個人事業主の仕事例

定年後、趣味・特技を仕事にするという選択