――定年後は「無理に仕事化しない」という選択
定年後の働き方を考えていると、よく聞く言葉があります。
「せっかくなら、好きなことを仕事にしたら?」前向きな言葉に聞こえますが、
この一言が、かえって迷いを深くすることもあります。
好きなことはある。
でも、それを仕事にする自信はない。
楽しめなくなりそうな気もする。
そんな違和感を覚えたなら、
好きなことを仕事にしなくてもいい、という選択肢を持っていていいと思います。
「好きなこと=仕事」は、意外と難しい
好きなことを仕事にすると、
- お金をもらう責任が生まれる
- 相手の期待に応える必要がある
- 納期や評価が発生する
これまで「自由」だったものが、一気に制約のあるものに変わります。
その結果、
- 好きだったのに、楽しめなくなる
- 義務感が強くなる
- やめ時が分からなくなる
ということが起こるかもしれません。
定年後は「楽しみは楽しみのまま」でもいい
定年後は、人生の中でも比較的、時間の自由度が高い時期だと思います。
だからこそ、
- 好きなことは趣味のまま
- 仕事は負担にならない範囲で
- 役割を分けて考える
という選択も、とても自然です。
「収入を得ること」と「人生を楽しむこと」を無理に一つにしなくてもいいのです。
仕事は「できること」から考える
定年後の仕事は、
必ずしも情熱や夢から始めなくて構いません。
- これまでの経験
- 人から頼まれてきたこと
- 淡々とこなせる作業
こうした感情を消耗しにくいことのほうが、長く続くのかもしれません。
好きではなくても、嫌いでなければ十分。
むしろ、「気持ちが揺れにくい」ことは、定年後の働き方では大きな強みのはずです。
「少しの収入」は、仕事にしなくても生まれる
前の記事でも触れましたが、定年後に必要な収入は、現役時代ほど多くはないと思います。
だからこそ、
- 好きなことを無理に仕事化しない
- 小さな仕事を組み合わせる
- 期間限定・不定期でもいい
こうした形でも、成り立つのではないでしょうか。
「仕事として成立させなければ」と考えなければ、心は楽になります。
好きなことが「支え」になることもある
好きなことは、収入源にならなくても、大きな意味を持ちます。
- 気分転換になる
- 生活にリズムが生まれる
- 人とのつながりが続く
定年後は、こうした心の支えがあるかどうかで、毎日の満足度が変わるのではないかと思います。
無理に仕事にせず、「続けられる形」でありたいです。
仕事は「生活を支えるもの」でいい
定年後の仕事に、生きがいや自己実現をすべて求めなくても良いと思います。
- 生活費の一部を補う
- 社会とつながる
- 規則正しく過ごす
それだけで、仕事としては十分です。
まとめ
定年後は、好きなことを無理に仕事にしなくてもいい。
- 好きなことは、好きなままで
- 仕事は、負担の少ない形で
- 役割を分けて考える
この考え方を持つだけで、働き方も、暮らし方も、軽やかにいられるのではないでしょうか。
定年後は、何かを「形にする」時期というより、自分に合う距離感を見つける時期なのかもしれません。
